80年代の木のおうちをもとに復刻版として2004年ごろリリースされた、”なつかしい木のおうち”のご紹介です。
この当時こえだちゃんが約10年ぶりに復活して、5代目の木のおうちがリリースされたのですが、過去の木のおうちとは全く違う見た目になっています。(参考:タカラトミー公式サイト/こえだちゃんのれきし)
メーカー側としては過去のおうちを踏襲したデザインやギミックを想定したものの、試作段階でお子様の反応があまり芳しくなく、お子様世代の要望を取り入れて作った結果最終的にほぼ別ものになってしまったそう。そこで、昔のこえだちゃんを知る当時のお母さん世代の”これじゃない!”感をなだめるために復刻版が作られたというのが大まかな経緯です。
箱のイラストは初代イラストレーターの桜井勇氏が担当しています。
説明書きによれば、復刻版デザインのベースは83年にリリースされた3代目のようですが、1~4代目の要素が少しずつミックスされています。
オリジナルの3代目に比べると、復刻版ではブランコに専用の土台がついて下に置けるようになっていることと、エレベーターのドアが観音開きタイプになっているという2点がわかりやすい変更点で、この2点に関しては4代目の仕様に倣っているようです。
付属しているお人形は初代と同じこえだちゃんとみきちゃんです。(2~3代目はこえだちゃんとわかば先生、このみちゃんの3体)3代目にはこのみちゃん用にゆりかごが付属していましたが、復刻版ではみきちゃん用のベッドに差し替えられ、その他の小物も若干変更があります。
こえだちゃんは2代目デザインですが、みきちゃんは初代デザインのものです。
お人形のデザインはそれぞれ当時ものと変更ありませんが、復刻盤のお人形は足の裏にTAKARAの刻印があります。
正面から向かって左側のお部屋にはドレッサーがあるので、こちらがこえだちゃんのおへやのようです。ピンクベースでいかにも女の子という感じです。ドレッサーは初代から4代目まで通して、こえだちゃんの部屋の仕切り壁に描かれていました。
反対側がみきちゃんのおへやになります。オレンジベースの温かみがあるお部屋です。
2~3代目にあった屋根裏部屋。エレベーターも届かずはしごもないので、どうやって入るのかは不明です。こえだちゃんは妖精さんですが飛行能力はないようですし。
”ここをおす”というガイド文は2代目から追加されました。
おなじみのネームタグ。初代から3代目まで付属していました。復刻盤のものは3代目のデザインをそのまま採用しているようです。
箱の裏側はイラストがメインです。懐かしいキャラが集合しています(*^_^*)
木のおうちにすべり台が描かれていますが、桜井氏がイラストを担当した3代目までの木のおうちにはすべり台パーツがなかったので、この企画のために書き下ろしたイラストと推測されます。
ちなみに、他の代と比べると3代目の木のおうちはあまり製造されなかったのか、オークション・フリマアプリなどを見ていてもほとんど出品がなく、コレクターさんのサイトやブログを見ても紹介記事が少ないんですよねぇ。2代目から庭を省いただけ、という感じで扱いもちょっと雑な印象が。
※3代目木のおうちの現物を紹介した記事はこちらです。(リンク元:こえだちゃん大集合!)