こえだちゃんのフラッグシップアイテム「木のおうち」には、実はモデルとなったおもちゃがあります。それがこちら↓
画像の出典:フィギュア王No.97(平成18年3月30日号)
アメリカのケナー社から1970年代前半に発売された「Family Tree House」というおもちゃです。
ぱかっと開くギミックやエレベーターなど基本的な作りは同じですが、ハウスのサイズは一回り大きいそうです。この画像だけではサイズ感がわかりにくいですが、ファミリーツリーハウスのハニーちゃんとこえだちゃんのサイズがほぼ同じで、お人形が配置された画像をみると部屋の広さに余裕を感じるので、相対的にハウスが大きいことがわかります。
幹のところにある小さな木の箇所は犬小屋になっています。こえだちゃんシリーズでは「ちいさなおうち」として別売りになっていましたが、ちいさなおうちにワンキーちゃんという犬のお人形が付属しているのは犬小屋だった名残りかもしれません。
これは「ちいさなおうち」の箱画像ですが、箱の下の方にケナー社のライセンス表記があります。確認できる限りで初代木のおうち、星のおうち、キノコのレストランとくものケーキやさん、2代目の木のおうちに同様の表記がありました。
ケナー社はカラフルな小麦粘土を使っていろいろな遊びができる「プレイ・ドー」シリーズで有名です。2000年に解散して当時の親会社であったハズブロが事業を引き継いでいるため現在はケナー社の名前は残っていません。
最後に、こえだちゃんの話題からは外れますがプレイ・ドーの話題が出たため、別の記事に使おうと思っていた画像をここに入れちゃいます。
幼児雑誌「おともだち」の1986年4月号に掲載されていたプレイ・ドーの広告です。
この記事を書くまでケナー社とプレイ・ドーの関係を全く知らなかったのですが、この3つのうちドラえもんの製品で当時遊んだ記憶があるので画像を抜いていました。右上のライセンス表記の箇所にケナー社の名前があります。右下には当時日本国内の販売権を持っていたエポック社のロゴが入っていますね。
ドラえもんのものはキャラクターやひみつ道具の形に型抜きできて、マクドナルドのものはにゅるっと棒状に粘土を出してフライドポテト、型抜きでハンバーガーを作ってごっこ遊び。アラレちゃんのものはヘッドからむにゅっと粘土を出して髪の毛に見立てて、それをおもちゃのハサミで切って遊ぶようになっています。今でもおなじみの遊び方ですね。