タイトル通り、かつて小学館から発行されていた学年誌「小学〇年生」の付録をご紹介。
こちらは「付録」とはちょっと違いますが、私たちの時代(80年代~90年代初期)に入学記念号(つまり小学一年生の4月号)を購入すると本屋さんで必ずもらえた「ドラQ」というもの。画像は1987年の私の入学年次のものです。年度ごとにデザインは変更され、私の4歳下の妹の時は単色カラーではなくフルカラーで、確か手足がカタカタと動いた気がします。
鉛筆削り機能が付いています。錆びまくっているのでもう使えなさそうですが…
ドラQの名の通り、チョロQ機能(?)が付いていて走ります。が、劣化でこちらの機能もダメになっていました。今はただのオブジェとして時々飾っています。カラーはもう一色、青のものがありました。経年劣化で多分黄ばんでいるのですが、元が黄色いのでわかりにくいです。
お次は時代が下って1993年の「小学六年生」の付録です。高学年らしくがっつり学習系の読み物ですね。
私たちの時代は確か5年生から社会で歴史を本格的に勉強したと思うのですが、幼少期から「シルクロード」とか、歴史ロマン系のドキュメンタリーが大好きだった私は歴史の授業が始まるのをとっても楽しみにしていました。なので歴史系の読み物であるこれだけは手元に残ったようです。
テーマの選定はランダムですが、ざっくり時代順のページ構成です。こちらは当時の戦に使われていた鎧のご紹介。右側の大鎧は主に平安末期から鎌倉時代に使われたもので、馬に乗って戦うことを想定したつくりです。左に行くにつれて時代も下っていき、一番左は戦国自体の足軽が使っていた比較的簡易なものです。
こちらは戦国時代の戦の様子。火縄銃や弓などの遠距離武器が主流の時代ですね。
時は下って江戸時代。大奥でのお月見の様子です。一番奥の一段高いところにいる女性が御台所(将軍の正妻)なのでしょうね。庶民のお月見の様子も合わせて紹介されています。
こちらは箱根の関所です。江戸以前は人の行き来は割と自由だったようですが、江戸時代にはこのように要所要所に関所が設けられ、厳しく取り締まられるようになりました。
江戸時代にはこのような大規模な商店が誕生しました。大店の店主というと時代劇で悪代官にわいろを渡して、「〇〇屋、おぬしもワルよのう」と言われる悪役で出てくるイメージですが、もちろんあれはフィクションです。
この画像に出てくる「越後屋呉服店」は、みなさんご存じ三越百貨店の前身となったお店です。
江戸の庶民の娯楽、相撲についてです。江戸時代の有名力士、横綱谷風と大関雷電のイラストの間にいるのは、当時大人気だった若き日の2代目貴ノ花関。のちに大横綱になった彼がまだ大関だったころの写真です。
当時の土俵が描かれています。今は釣り天井になっているので柱はありません。それにしても、当時の審判ってこんな近くにいたの?怖いですよね…今は土俵の下に座っていますけど、それでも時々力士が吹っ飛んできてケガしてますし。
こちらも当時の娯楽、銭湯の様子です。一応天井には行灯がある様子ですが、今のような強い光源がなかった時代ですから浴室内部は結構暗かったみたいですね。浴室を出ると今の銭湯のように休憩スペースがあって、そこで碁を打ったりおしゃべりに興じたり…当時の重要な社交の場でもあったようです。