開設から間もないころに書いたマカサプリについての記事が、いまだに当ブログでは一番アクセスが多い記事になっています。
それはすなわち、マカの作用(副反応も含めて)にはまだはっきりしない部分が多く、公的な信頼できる情報ソースが見つからないため、このような辺境の個人ブログが検索結果に上位表示されるという、本来であれば由々しき事態なのですが…(;´∀`)
前の記事には大幅な加筆修正を加え2021年に再アップしましたが、内容に追加したい点が出てきたので、これ以上記事がごちゃごちゃになるのを避けるため別記事にしました。今回初めて当ブログにお越しになった方は、上記リンクの前の記事から先にご覧ください。
マカに関する研究経過を考察してみました
先日ネットで検索したところ、マカについてこのような研究結果を見つけました。以下サプリメントを販売する株式会社ヤマノという企業のプレスリリースから一部抜粋しています。
マカはストレスなどで低下する排卵誘発時の黄体形成ホルモン分泌を促進させることが明らかになりました。このことからマカは排卵機能の低下、それに起因する不妊症への効果を期待できる食品であると確信しました。
全文はこちらのリンク先にてご確認ください。
私は前の記事で、マカはエストロゲン様の成分を含むためホルモンバランスに影響を及ぼすのでは、という仮説を述べていましたが、ここでは黄体形成ホルモン(LH)の分泌を促進させるということで、異なったアプローチで影響を及ぼすのかと思ったのですが、排卵の仕組みを調べてみると…
主席卵胞が20mm位に発育すると卵胞からエストロゲンがたくさん分泌されることで、卵胞が十分に発育したとからだが判断し、LHの濃度が急激に高まり(=LHサージ)、卵子は成熟し排卵が起こります。(出典:不妊College/女性の生殖器の機能)
つまり、黄体形成ホルモンの分泌を促す物質の正体は結局エストロゲンということで、私の仮説の信ぴょう性を補強する形になってくれました。ちなみにこの研究結果は2014年に発表されたものなので、特に新しい情報というわけではなかったのですが、最初の記事を書いたときには見つけられなかったのです。
なお、出典である不妊collegeというサイトは、フェリング・ファーマという製薬会社が運営しているので、ソースの正確性は問題ないと思います。
商品レビューの傾向
サプリのメーカー問わず、色々なマカサプリのレビューを見て回りましたが、DHCやファンケルなどの大手メーカーは、主に様々な面で衰えを感じている世代の男性向けに適切な販促をしているためトラブルは少なく、星4つ以上の高評価のユーザーが多数を占めました。
一方あまり知名度のないメーカーは、今回話題にしている”妊活向け”のように、データが不十分な効能も含めた結構ギリギリのラインの販促をしているせいか、賛否がかなり分かれています。
妊活世代に限って言えば割合的には低評価の方が優勢のようですが、私のように初っ端から異変が出る人もいる中、最初の数か月は良くなったように思えたのに、続けているうちに周期がおかしくなってきた…という意見が結構あったのが印象的でした。
逆に高評価をつけているのは、短期間で妊娠などの結果が出てサプリをやめている人がほとんどでした。この人たちも長期継続していたら同じように異変を感じたかもしれません。
各口コミにはたいていユーザーの年代と性別が記載してあるので、妊活向けとして判断するには若い世代の女性の評価に注目しましょう。
マカは効果が高いとは思うが、妊活には向かない
すべてのレビューを鵜呑みにはできませんが、内容の良し悪し問わず何らかの作用を感じたという意見が多いということは、マカがそれだけの力を秘めているということです。だからこそ、服用には慎重になる必要があります。
一般的に女性ホルモン系に影響を及ぼす恐れがあるサプリ(プエラリア・ミリフィカなど)は、パッケージなどで注意喚起された上で販売されています。マカがこうした規制の対象になっていないのは、基本的には男性向けサプリの扱いなので、そもそも女性(しかも若い女性)が服用する例が少なく、健康被害があっても件数が少ないので問題視されていないだけという可能性が高いです。注意喚起がされていないから大丈夫、と考えるのは早計です。
口コミでも相当数女性のリズムに影響を及ぼすという意見があることから、妊活の一環として服用するのは避けるべきだと私は結論付けています。