前の記事の続きになります。児童相談所で発達検査を受検した時のお話です。
児童相談所に行くのは人生初でした。市役所のように一般客がいないためとにかく静かで、その中に少しピリッと張り詰めた空気も感じました。日々大変なお仕事をしていらっしゃると思いますが、当日対応してくれた職員さんをはじめ、廊下ですれ違った職員さんもみなさん優しく挨拶してくださり感じがよかったです。
敷地内には今回私たちが訪れた来庁者用の建物以外に、もう一棟「関係者以外立ち入り禁止」と看板がある大きな建物がありました。こちらがおそらく、保護された子供たちが暮らしている場所なのだと思います。
発達検査の予約は午後1時からで、15分くらい前に到着しました。昼休みの時間帯だったので受け付け兼事務室のようなところにほとんど人がおらず、ベルを鳴らして来てもらいました。名前と用件を伝えたあと、時間まで待合室で待機していました。
1時を過ぎるとまもなく今回の判定を行う女性の方が来てくれて、検査室に案内してくれました。
3歳児が受けた発達検査の内容
検査室に入るとまず、親に対して誕生以降の成育歴の聞き取りが行われます。そのあと本人に対して行われた検査は、覚えている限りで以下のような内容でした。
- 積み木(先生の見本通りに組み立てる)
- 型はめ(丸三角四角の簡単なもの)
- 簡単なパズル(2~4分割くらい)
- 物の名前当て(指さしと、言葉で回答させるパターンの両方)
- 体の部位を当てる
- どちらのカップにサイコロが入っているかを当てる
- 同じ絵を選ぶ(動物イラスト)
検査は親立ち合いで行われました。上記のような内容で、通常の乳幼児健診のグレードアップ版といったところでしょうか。部屋にあるおもちゃに目移りしつつも頑張りましたが、30分ほどで飽きてきたようで、その様子をみていた職員さんに「このくらいにしとこうか」と言われて終了となりました。素人にはわかりませんが、どれくらいの時間集中できるかもポイントなのかもしれません。まあ頑張った方ではないかと思います。
知的障害の判定に使われる検査には、主なものが3種類あります。
- 田中ビネー知能検査 V(ファイブ)
- 新版K式発達検査
- ウェクスラー式知能検査
ウェクスラー式知能検査は3歳10ヶ月以降が対象なので、検査時3歳2ヶ月の息子が受けたのは田中ビネー知能検査Vか新版K式発達検査のどちらかです。
医師の診察
更新の場合は必要ないそうですが、初回判定の時は医師の診察があります。
発達検査は午後2時前に終わったのですが、診察まで1時間以上待たされました。息子は検査室のおもちゃで大喜びで遊んでいましたが、それに付き合う大人が疲れた…
診察室に入ると、優しそうなおじいちゃん先生に「お名前は?」と聞かれて答えられずニコニコしている息子。先生からは、「この子はニコニコしてるから嫌われることはないね~」で終わり。こちらから質問したいこともなかったので、「ありがとうございました」で退室となりました。
この時は疲れもあり、散々待たされてこれで終わりなのかい!と正直思っちゃいました。でも、「名前を聞かれて答えられるか」という質問は3歳児健診の検査項目にありますので、これも検査の一環なのだと思います。あとは知的障害以外の問題(自閉傾向など別の障害を併発していないか)の有無も診られているのかな。特に気になる点がなかったから早く終わったと思うことにします。
知能検査の結果は即日
診察を終え検査室に戻るとまもなく検査をしてくれた職員さんが入室し、その場で判定を告げられます。結果は、ほぼ予想通り「軽度知的障害」の判定でした。
その後療育手帳で受けられるサービスについて簡単に説明を受けて今回の検査は終了です。次回の更新は2年後とのことです。そのころ息子は年長さんなので、その時の判定で就学先を判断しようと思っています。
上の一覧表は判定時にいただいたプリントを画像化したもので、療育手帳の取得で受けられるサービスが記載されています。息子は「B2」(軽度)に該当します。B2の列を見てみると支援の対象外のものが多いです。実際、軽度の知的障害のみだと日常においてはほとんど困り感はないので仕方ないですね。
こちらが希望すれば結果のフィードバックを受けられたと思いますが、この後予定があり判定に異議もなかったのでお礼を述べて帰宅しました。
手帳の受け取りは市役所の窓口で
療育手帳の発行までには約1か月~1か月半ほどかかり、新規申請を行った役所の窓口で受け取ります。
手帳ができると通知が届きますので、その通知と三文判を持って受け取りに行きました。手帳と引き換えに受領書に記入し、障害者福祉制度に関する説明を受けました。先述の通り軽度判定だとほとんど対象にならないこともあり、簡単な説明のみで10分程度で手続きが終わりました。