3歳児の「副耳」切除手術体験談~告知から受診を決意するまでのお話

こちらは2015年に公開した記事で、ほぼアクセスがないのでいったん非公開にしたものです。手術を受けた娘もすでに11歳となり、本人だけでなく親である私も手術した事実すら忘れかけていたため、備忘録的に残すことにしました。

記録を残すだけなら非公開のままで良いのですが、すでに医療にはつながっていて、処置をするか悩んでいる人には個人の体験談もニーズがあるかと思い、内容を整理して再度公開することにしました。

副耳とは?

「ふくじ」と読みます。耳の穴の前や頬にイボ状のできものがある先天性の病気です。「病気」とはいっても問題になるのはほぼ見た目だけで、必ずしも切除しないといけないものではありません。

副耳の画像

こちらが娘の耳の画像です。耳の前にあるいぼ状のできものが「副耳」です。うちの娘のように耳の前にできるパターンが多いみたいですが、頬や首の周りにできる場合もあるそうですし、個数も大きさも様々です。

※参考サイト:一般社団法人日本形成外科学会

告知から処置を決意するまで

出産入院時に告知

副耳は生まれつきのものですが、入院3日目の夕方の回診のときに産院の先生から告知されて説明を受けるまで、家族の誰も気付いていませんでした…

先生は割と深刻な顔で説明してくれましたが、(普段からそんな感じの先生ですけど(;^_^A)、見た目以外の問題はないし、顔の真ん中とかならともかく耳の箇所だし…二つ並んでポツポツとあるので、がま口みたいでかわいい♪と思ったくらいです。

私の思いはさておき、先生からは退院時に県内で小児の形成外科がある病院に紹介状を書いてもらい、なるべく早めに受診するように言われました。

産後の調子が悪くて後回しに…

多くの人と同じように夜中も含めた授乳やお世話で疲れていて、さらにおしりの調子がとても悪いなど(便秘の影響でひどい切れ痔になった)産後3か月ほどはなかなか体調が回復せず、副耳のことは頭の隅に追いやられてしまいました。

その後ようやく落ち着き、副耳の処置方法についてネットで調べてみたところ、

・いぼの中に軟骨が入っているかどうかで処置方法が変わる。
・小さい&軟骨なしならいぼの根本をナイロン糸で縛って壊死させる「結紮術けっさつじゅつ」で取れる。
・軟骨が入っていると手術になるため、全身麻酔で1歳を過ぎてから行う。
・生後3か月を過ぎて子供が動くようになるとどの術式でも麻酔が必要。

ということで、簡単な処置で済むかもしれないリミットは過ぎてしまったことが判明。「こんな小さい子に全身麻酔かぁ…」という躊躇もあって判断を先延ばし。娘が1歳半の時に転勤で県外に行き、引っ越し先の医療機関の情報もないためますます後回しにという経過になりました(;’∀’)

こんな私が言うのもアレですが、退院後は可能な限り早く受診して診断だけはしてもらいましょう。結果的に娘は軟骨ありタイプで麻酔が必要でしたが、麻酔を使わず負担が少ない処置で済むなら絶対にその方がいいですからね。

処置を決めたきっかけは

結局、保育園の年上の子に「娘ちゃんって、お耳に変なのがついてるね~(・・?」と言われたことが決め手になりました。悪意はなくともいろいろ言われるのって、煩わしいですよね。産科・小児科の先生方がみな、「記憶が残らない時期に処置した方がいい」と言っていた意味をやっと理解しました。

今の在住地で処置してもらえる病院を小児科の先生に教えてもらい、産院でもらった他院あての紹介状をそのまま使用できることを確認してさっそく予約しました。

初診時の流れ

まずは副耳の軟骨の有無を確認してもらい、その後、手術方法や、当日に至るまでの流れの説明を受けました。我が家は手術を受ける意思を固めていましたが、それでも「ご家族で話し合って決めてください」ということで、いったん持ち帰りになります。

次回以降の受診の流れ(一例)

手術をすることにした場合の一例になります。

電話で再診の予約

次の診察の内容は「手術日の打ち合わせ」になるのですが、本人に対する診察・検査がないためか「電話診察」という形で行います。形式上は「診察」なので外来受付時間内に通話する必要があり、そのアポを取るために電話をします。ややこしい。

再診(電話診察)

数分電話をするだけのために休みを取るのもアレなので、職場に許可をもらって休憩室で対応させてもらいました。学校の長期休みの時は小学生以上のお子さんで混雑するため、休みと被らない2月に予約をしました。

手術日前後1か月は予防接種ができないため、予防接種のスケジュールの確認も必須です。予防接種の多い0~1歳児は特に注意が必要です。

電話とはいえ「診察」なので料金が発生しますが、保険適用なので健康保険で2割負担ですし、さらにほとんどの自治体では子供の医療費助成が適用されて無料になると思います。

その後のスケジュール

手術前後は以下のような日程で来院が必要になるそうです。

事前検査(手術の約1週間前)

麻酔科の診察(手術前日)

手術当日

抜糸(手術の約1週間後)

2週間の間に4回、結構ハードです。フルタイムでお仕事をしていると日程調整が大変かも。

タイトルとURLをコピーしました